この日、剣沢キャンプ場へ向かって、雷鳥坂を上がってると、そこに”デジカメ”が落ちてた。
(キラ~ン[E:shine] オレのもの)
今使ってるのより、断然いいもの。
(とは言え、山で落としはったんやから、それなりに思い出も入ってるよな~。・・・やっぱり。)
キャンプ場に着いて、あらためて画像を見てみる。
時系列から考えると、落とし主も同じ日に剣沢方面に向かい、つまり、同じ日に剱岳にアタックしそうな感じ。
「途中で会うかもしれませんね。」「そやな。」「落とし主はこの人でしょ。」「なんか、印象に残るな。」「ですね。」 これは絶対やろと思う特徴もインプット。
そして、剱岳へ。
正直、本当に出会うとは思ってなかった。あんなに人がいるし、ルートの離合もたくさん。
papaたちが登頂し、下山してる途中。ヨコバイなど、上りルートと下りルートが分かれていることが多いエリアにある、すれ違い部分。ふとすれ違う人を見ると、そこにインプットした顔があった。もう1つの特徴を確認して、確信。S先輩もすぐに気付いたみたい。声をかける。
「すいません、カメラ落としませんでしたか?」 「(カメラの機種名)!」 「そう!返せてよかったです。」 「ありがとうございます!」
相手さんにとっては、これから登頂しようというところ。いいタイミングで返せて、よかった。
ん!ええことした、オレ。
なんかいいことあるかも。
宝くじでも買おうかな。