この日、mamaはお父さんの仕事を手伝うため、1人であべのハルカスまでお出かけしました。
その前日。
「どうやって行くのがいい?」とmama。
「最寄りは天王寺やろ。南方で阪急から御堂筋線に乗り換えるんがいいで。」
「乗り換え、わかるかな。」
「一番前から改札を出て、左の方に行ったらいいわ。流れがあるから行ける行ける。梅田の乗り換えより断然ラク。」
「わかった!」
mamaは方向音痴である。

 
<往路>
南方乗り換え、難なくクリアしたそうな。そこで迷ったら相当だわな。
御堂筋線・天王寺駅。
「ハルカス最寄りじゃない方の改札へ行ってしまってんやん。改札出る前にな、『ハルカスはこちらじゃありません』の看板があってな。それで引き返してん」 「ホーム上に案内あったやろ?」 「見たやつに書いてなかってん」 「ふぅん」
「それで9番出口よ。9番を出たらすぐそこにハルカスがあってな、でもハルカスの中の出店関係者のところに行かなあかんやん。そしたら、そこに警備員さんがいたから、聞いてん。そしたらさ、おっちゃんが『ちょっと待っとき。もうすぐ交代するから案内してあげる』やって。それで集合場所まで連れてってもらってん。アレ、連れてってもらわんかったら、ウチ無理。行けてないわ。ラッキーよ」
なんか、ものすごいラッキーやな。
「それで、時間通りに着いて、お父さんに会ったらさ、『お~、時間どおりやないか、さすがやな』って、イヤイヤイヤ違うし、警備員さんに連れて来てもらったって言ったら、『それも実力のうちや』って、お父さん、ワケわからへん。なんか実力にされてしまった」
お父さん、笑いすぎて、腰がくだけました。
まぁ確かに、そのタイミングで、そういう人に出会えるのも実力かもしれんですね。
<復路>
18:16 『今から帰ります。』とmamaから携帯メール。
18:30 『もうすぐ西中島南方です』
18:48 『へぼいことやって、やっと阪急南方です』
・・・南方の乗り換えに18分?
『迷子になったん?』
18:50 『まぁそういうことやな
なんで、ブイやねん!
そして、mama無事帰宅。
「だからさ、西中島南方で、すぐそこの階段を降りたら、どこにも阪急の案内がなくて、改札を出たら、なんか見たことある景色で・・・」
mamaは結婚前、南方でOLをしていました。
「だから、働いてたビルの方に行ったら、お~!ってなって、道を曲がってん。いや、そこで曲がったらあかんてわかってんねんで。わかってんねんけど、曲がってん。ほんで、ビルをぐるっと1周して、阪急南方に行ける地下道を見つけたから、南方に行けてん」
「うん、だいたい、どういうルートを通ったかわかるわ。西中島南方を一番前から降りたやろ?」
「そう!」 「行きで西中島南方のホームにあがったら一番前やから、帰りは一番後から降りなあかんねん。行きが一番前って気づいてた?」 「うん???」 「・・・
「それでさ、まだ終わらんねん」 「うん(あ、多分、改札で引っ掛かったな)」
「切符を買ってさ、改札を入ろうとしたら、ピンポンて引っ掛かるわけよ」 「うん」
「ウチ、ちゃんと切符を買ってるのに。だから、駅員さんに聞いたら、『あ、京都向きですね。踏切を渡って、あっちの改札から入ってください。』やって。あそこ、改札の中に通路ないんやな」
やっぱり~!
「ほんま、帰りが一番疲れたわ。」
今気付いたけど、mama、アンタ、南方で3年間、OLしてたよな。
お疲れさま~。