「某所にマキバタヒバリ」とMさんより連絡。
・・・あ~、10数年前に九州で初記録になった鳥やね。え~っと、特徴は・・・・・・・まったく思い付かん。
でも、家から近いし、これは行っておかないと。
 
そして、この日、見に行きました。
現場に着くと同業の方がチラホラ。みなさんがチラばっているので、今は出ていないことは一目瞭然。
と、いかにも観察中な集団を発見。お話を聞くと、「あっちは、ムネアカタヒバリを見てます。マキバは、午前中は、あそこにいたり、この辺の田んぼにいたり、行ったり来たりしてますよ。とりあえず、あそこに行ってみては?戻ってるかも。」
ムネアカタヒバリも見ておきたいですが、やはり最優先課題は、マキバ。とりあえず、”戻ってるかも”と言われた場所へ、この方と同行。
「あの辺にね、いたんですよ。もうちょっと向こうにも行ってみましょうか。」 はい。
と、「あ、飛んできましたね。」 あ、確かにタヒバリの飛び方をするタヒバリよりも小さい鳥が飛んでる! 降りた。でも、逆光!うぉ~。。。
近づいたら、飛んだ。飛んで、田んぼの方へ。
「また、1時間ぐらいしたら、戻ってくるんじゃないですかね。」 うぉ~。。。

 
「早く戻ってこないかな~。」 じっとしてるのも寒いので、その辺をウロウロ。
トンビが飛んでるな~。あ、その奥を・・・、お~、コチョウゲンやん。若いオス。ラッキー。続いて、ヒラヒラヒラと飛ぶ猛禽。チョウゲンボウや~ん。しかもオス成鳥。きれいやな。
と、向こうの田んぼをウロウロしていたカメラマンに”動き”。移動、移動。
鳥見人A 「田んぼの向こうの土手にいますよ。」
鳥見人B 「枯れ草の下をチョロチョロ。」
papa 「あ~、コレですか。」(確かにタヒバリじゃないな。と言っても、タヒバリも久しくちゃんと見てないし。)
鳥見人C 「え~、でもコレ、眉斑がありますよ、タヒバリじゃないですか。」
papa (なぬ?確かに不明瞭な眉斑はあるけど、”ありますよ”と言い切るレベルでもないぞ。)
鳥見人D 「2羽いますよ。どっちですか?」
一同、「え?」
おぉぉぉ~、確かに2羽いる。1mほど離れていて、スコープには1羽しかとらえてないから、そんなことになったのね。
どれどれ。一方は、なじみの絶対タヒバリ。そして、もう一方は、タヒバリじゃない、どちらかというと色・模様としてはビンズイのような鳥。大きさも一回り小さく、若干スマート。その違い歴然。・・・なんだけど、では、その鳥がマキバタヒバリである、とする特徴は何なんだろう?どこを抑えたらOKなんだろう??? まわりにいる10名ほどの中に、それを確認する絶対的な識別者はいなさそうだし。。。
手元の写真図鑑を見る。1997年初記録のときの写真。でも、こういうややこしいヤツらについては、写真なんて、”この個体はこうだった”の証拠にすぎず、参考にはなるけど、あまり識別の役にはたたないと考えた方がいい。でも一応持ってるし、見てみる。ま~、一番似てるんかもな。でも、色合いが全然違う。
もう一つ、雑誌「Birder」に識別点を解説した記事があるけど、4ページもあって、読む気がしね~。(予習しとけってな。)
てなことで、写真図鑑と、papaの頭の中のデータベースで、消去法も取り入れつつ、比較。
結論。
「田んぼにビンズイ。でも、ビンズイのようなはっきりした眉斑、耳羽の白点はなく、”ピピッ”とタヒバリそっくりに鳴く、今までに見たことない鳥。そして、それを、まわりがみんなマキバタヒバリだという。」
1時間ほど観察して、帰ろうとしたら、rinくんと一緒にMさん登場。
「コレコレ。」
Mさんは、絶対的識別者。
この人が言うなら、オッケー! 晴れて、ライファー、ゲット!